競輪の小さな願い
街中に無料で置いてある観光案内の冊子などは、英語版には割引き値段が載っていても、日本語版のものには値段が載っていない場合がある。
日本人はリッチと思われているのか、ディスカウントものはあまり好きでない、と思われているのだろうか。
私たち家族は「セーバーズ」という古着の店によく出かける。
ここは掘り出し物の宝庫だ。
Tシャツ、アロハシャツ、ジーンズ、女性用の衣類など、古着だがクリーニングしてあり清潔。
なかにはブランドものも混ざっている。
ショッピング街で5O$近くするアロハシャツが、SサイズからⅩLサイズまでズラリそろっていて一枚10$以下で買える。
アロハシャツは、ハワイでは正装として着ることができるので、10$で結婚式などに出席できる。
子供服などもサイズ別、年齢別に分けられていて品数豊富。
子供は成長が早いので、すぐ着られなくなってしまう。
なにも高いブランドものを買わなくても、十分ではないだろうか。
週末になると「ガレージ・セール」という手作りの看板を街中でよく見かける。
古着、家庭用品、食品類、海で使うシュノーケルの道具一式、自転車やゴルフ道具など、探せば掘り出し物がタダ同然の値段で手に入る。
なかには週末になると、ランチ・ボックス持参でガレージ・セールめぐりを楽しむ人もいると聞いた。
「ムービング・セール」「ヤード・セール」。
我が家でもセールの恩恵をずい分受けている。
現在住んでいるキへイのコンドミニアムを購入した時、冷蔵庫、洗濯機、乾燥機などは備わっていたが、食卓、椅子、居間のソファー、寝室のランプなど家具類はついていなかった。
2回目のコンドミニアムとあって、あちこちのファニチェア専門店を見て回った。
ダイニング・テーブル、カウンター・チェア、ダブル・ベッド、ランプETC。
いい家具はたくさんある。
しかしすべてを揃えるとなるとかなりの費用がかかってしまう。
そんな折、いい情報が舞い込んだ。
ホテルが家具の大ざらえをしたものが倉庫保管してあって、それを分けてくれる、というのだ。
特にセールとはうたってないが、ホテルの家具類は新品同様。
家具を1 0分の1以内で購入できた。
ハワイでの友人にプカヒ・ラバーンさんとい-人がいる。
キンダー・ガーデン(幼稚囲)でハワイ語を教えていて、ハワイのすべてに詳しい。
彼女に教えてもらったことを読んでいただければ、マウイのプロフィールがわかる。
太平洋の十字路ともいえるド真ん中にある、南の楽園「ハワイ」が誕生したのは、2500万年も前というから、気の遠くなるような話だ。
クレー環礁、ミッドウェイ環礁から火山の爆発が始ま-、500万年前にカウアイ島、300万年前にオアフ島、100万年前にマウイ島、その後モロカイ島やラナイ島などのハワイ諸島が誕生した。
ハワイ島、マウイ島、その他の島々も黒い溶岩がいたるところにあるが、これは太平洋プレートを突き破って隆起した玄武岩のマグマが積み上がったもの。
ハワイ島ではいまなおキラウエアが噴火しっづけているが、マウイ島も200登別に噴ホノルル・ダウンタウンに立つ、カメハメハ大王火が起こり、ふたつの島だった東マウイと西マウイが地続きになった。
ハレアカラ山はいま活動していないが、ハワイ島のキラウエアのようにいつ噴火してもおかしくない。
ハワイの島々に人が住み始めたのは紀元3、4世紀ごろで、ポリネシア人だったといわれている。
その後、サモアや-ンガからハワイに多-の人々が渡ってきて、ハワイ人の原形をつくりあげていった。
長い石器時代を経て、ハワイが急に近代化を迎えるようになったのは、イギリスの探検家キャプテン・クックがハワイに来てからといわれる。
それまでは石器を用い、カロ(タロ芋)を水田に植え、ポイをつくって食べる農耕生活がつづいていた。
ポイは「イムー」ともいう。
地面に掘った蒸し穴の中で長時間かけて蒸し、それを水に含ませす-潰す。
薄紫色のドロッとしたペースト状のものになり、やや酸味がある。
これがハワイアンのむかしからの主食だ。
いまではハワイアンだけでなく 、マウイに住む私たちも、このカロ(タロ芋)を主食にしている。
このほかウル(パンノキ)もカロと同じよ-にペース-状にして食べている。
自給していくためにブタを飼い、魚は追い込み漁-いう漁をしていた。
これは海に綱を丸い形に張り、一カ所だけ魚が入れるところを作っておき、水面を木の葉で叩きながら追い込むもの。
こうしたおだやかな生活をしているところに、キャプテン・クックが現れたのだ。
ハワイアンは天変地異のごとく 、たいへんなカルチャー・ショックを受けたと思われる。
なんといってもいちばん驚いたのは、鉄製の飛び道具、銃火器を持っていたことだ。
ハワイを訪れる旅行者が、最初に会う偉大なハワイアンは「カメハメハ大王」だろう。
サウス・キングスト-I-の旧最高裁判所の正面に槍を手に持ち、天を指さしている大きな像。
それがカメハメハ大王である。
マウイを語るとき、このカメハメハ大王を抜きにしては話が進まない。
大王が生まれたのはキャプテン・クックが現れる2 5年前のことだ。
キャプテン・クックによってオアフ島、カウアイ島、ニイバク島が次々と発見され、サンドイッチ諸島と名づけられた。
その年の未に、マウイ島も発見され、当時マウイ島では2人の首長が勢力争いをしていたが、ひとるの首長カラオニプウの甥に当たるカメハメハが力をつけてきていた。
クックとハワイアンはしばらく親交を保ったが、窃盗事件などでいさかいが起き、両者が戦うことになった。
ハワイアンは木や石の武器で戦ったが、クック側は鉄砲という飛び道具を使った。
のちにカメハメハはクック側から鉄砲を導入することに成功。
部族間で首長争いをしていたが、鉄砲という武力を行使したカメハメハ軍は各地で他の部族に勝ち、ハワイ王国を建国。
その後、ニイハウ、カウアイ、オアフ、モロカィ、ラナィ、マウイ、カホオラウエ、ハワイの8つの島を制し、マウイ島のラハイナに首都を置いた。
こうしてカメハメハ王国は1 9世紀はじめまでつづいたが、白人グループのアメリカ併合への力が強く 、アロハオエの作詞、作曲で知られるリトオカウラニ女王を最後に、王国の幕を閉じた。
そしてアメリカの領土となり、アメリカ合衆国第5 0番目の州になり現在にいたる。
旅先で、その土地の言葉を使-ことで急に親近感が深まる、-い-ことを経験したことはないだろうか。
「こんにちは」という言葉は、ドイツ語で「グーテン・ターク」 、フランス語では「ボン・ジュール」 、中国語で「ニイハオ」 、アフ-カ語は「ジャンボ」 、韓国語「アンニョ・ハシムニカ」 、ハワイ語では「アロハ・カカヒアカ」という。
朝、人にあったとき「アロハ」と声をかけるだけで、もうその人とは友達になった気分になる。
ハワイ語は20世紀の初めごろ、欧米人の政策で使用禁止になった悲しい時期もあったが、ハワイがアメリカのひとつの州になってから、英語とハワイ語が公用語として使われるようになった。
プヒカさんは現在、ライエのキンダー・ガーデンという幼稚園でハワイ語を教えている。
幼稚園から大学までのカリキュラムがあり、ハワイ語は力強く蘇ってきている。
ハワイ語はとても簡単で、明瞭。
そして日本語の発音とよく似ている。
ハワイ語の英字は「A、E、H、K、I 、L、M、N、0、P、U、W」の1 2文字しかない。
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